すっかり元気を取り戻して退院してきたバリ男君であります。
どのぐらい元気になったかと言うと、もう新車を買ったぐらいの感じであります。
「えっへん( ̄▽ ̄)」
あおっぴの感動ラインにそ~でしょ~、てうれしそうなドクターでありますw
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さて、街乗りの感触では調子が良いという所までしかわかりませんでしたが。
やはりここは慣れ親しんだホームでないといつもの走りにおいてどうなのか、と言うのが気になるところ。
パワーが上がっている。
足回りが変わっている。
燃費が良くなっているはず。
そこそこぶん回してのテストでないとこれはわかりません。
ちなみに入院前のバリ男君、街乗りはリッター20キロ、奥多摩ではリッター12キロと言う驚異的な差が生じていたのですが。
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回せば回すほど落ちる燃費。
当たり前のことなんですけどちょっとヒドイ。
みそぴちゃんと同じバリオスⅡで一緒に走ったツーリングであおっぴだけがガス欠になるという現象があったことから、バリ男君の燃費は普通の状態ではなかったことが何となくおわかりいただけますでしょうか。
さて、そのすべてを包括するテスト走行。
これがワクワクせずにいられましょうか。
バリオス乗りの中でも何となく肩身の狭い感のあるⅡ乗りです。
Ⅰ型は走りにおいて規制前のⅡ型より優れ、パワーもある。
そして作りがちょっと違うので手の入れようが色々あるのに対してⅡ型になるとそれが難しくなる。
勢いⅠ型を手に入れてどれだけ自分の色に染められるかを楽しんでいる人の方が多いのです。
だが思い出してみよう。
あおっぴがバリオスを買おうと探していた時は当然Ⅰ型を探していた。
だけどどの車体もズタボロでそれはヒドイ状態だった。
弄り倒されている車体、ろくにメンテナンスもされていない車体、錆びだらけの車体。
車検が無い250のあるあるなのかもしれない。
それを見て嫌気がさして、この5年も売れずに残っていたファイナルの新車を探し出して買ったのだ。
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オイル1滴も入っていない真っさらの状態、走行は0。
そこからスタートしたバリオスとのバイクライフで、この子が調子を崩したのならすべては私の責任だ。
気軽に乗れる軽くて小さな車体。
ちょっとぐらいの不調はあるある、て感じでそれでも走れてしまう元々はレース用に作られた頑丈なエンジン。
バリオスの不調と言うキーワードで調べたらそれこそ書き込みが無限に見つかるのではないかと思うぐらい、このバイクの不調に泣かされている人は多い。
だが振り返ってみて、不調に泣かないですむほどのメンテをこのバイクにみんなしてやったのだろうか。
けっこう私はこまめにやっていたつもりだった。
専属さんが折々手入れをしてくれるし、昨年はバイク屋さんに出して大掛かりなメンテナンスをしてもらっている。
だがドクターの診断の中でのこの言葉はこたえた。
「やみくもにOHしたって仕方ない。何故こうなるのか、と言うことを一つ一つ考えて手入れしてもらっていたらここまで極端にパワーダウンしなかったかもしれない。」
そうだったのか・・・
自分でできるのではないのなら、せめてお任せするお店ぐらいはしっかり選ばないといけなかった。
今回痛い対価を支払う羽目になりましたのもそういう自分の甘さがあったから。
250ccをオモチャだという人がいる。
よろしい、オモチャだとして。
オモチャをガラクタに変えるか宝物に変えるかは乗り手次第。
100psだとか200psだとかってバイクに乗っている人たちに聞いてみたい。
そのバイクホントにその馬力出てるの?
豪華なバイクは10psや20ps落ちたって気付きもしないんだと思うんですよ。
でもバリオスの10psはとってもとっても大切なんです。
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いつも最高値が出せる状態を保つのは至難の業なんだと痛感。
ある意味大型バイクを維持するより完ぺきを目指したらお金がかかってしょうがないのかもしれない。
だからオモチャだとか言っておろそかにしたら途端にダメダメになってしまう。
たった10psでこんなに違うものなのか、と。
そんなことを肌身で体感できる経験をしたことがあるでしょうか?
私はパワーが足りないのなんのと文句を言っていた自分を心底恥じた。
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もうお散歩ライダーでいいんだ、ノンビリいく~
と言う心境になっていたここしばらくの走りがガラッと変わる。
もっと走りたい、もっと回したい、もっと曲がってみたい!
いくらバンクしてもステップが火花を散らすこともない。
なんだろう、この血が沸騰するような感覚。
やっぱりこいつでしか味わえないんだ。
しかも最高の状態のお前とずっと走りたい。
もう生産中止から10年たったバリオス。
その道を選ぶなら、先は苦難しか待っていないのだけど。
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新車を買うべきか正直悩んだ。
その方がずっと楽に決まっている。
でも今はこれで良かったと思っている。
その苦労の道を選んだことを後悔すまい。
今の、この新車を買ったかのような状態を体に刻んでおこう。
またどこか壊れるとしてもきっとなおしてやろう。
最初にオイルが入ったその日から
エンジンが動かなくなるその日まで
お前のオーナーは私一人だよ。
そう決めたから・・・
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