これは救急隊員や警察がかけつけて、急ぎの現場検証や救急車へライダーさんを乗せるところまでがすんでホッと一息しているところ。
(捕まったんじゃありませんw)
しかし状況確認は困難を極めました。
目撃者がおらず、連れもおらず、本人は頭を打って記憶が飛んでしまって事故をおこしたことすら覚えていない。
事故の痕跡を探し、こうであったろうという状況で判断するしかありませんでした。
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警察の方に一通りバイクの損害と事故の痕跡と発見当時の状況を伝え・・・
その方のバイク屋さんに連絡をし、レッカーできるかの確認など。
自分たちのできることは最善を尽くしたと思っています。
「あなたたちがいなかったらあのまま死んでしまっていたかもしれないね。命の恩人だよ。」
警察の方にもそう言われました。
「あとは警察で引き受けるから、もういいですよ。ありがとうございました。」
そう言われて現場を去りました。
結局あおっぴはテストができなかったので、翌日今度はのんさんと奥多摩を走りました。
しかし・・・
現場にはあのバイクが置き去りになったまま。
買って間もない新車が見るも無残な姿でそこにある。
何度通過してもある。
見るたびにあの光景が脳裏を過る。
これってあんまりメンタルに良くはない
![ショボーン]()
レッカーらしきトラックが来ると今度こそ持って行ってくれるのか、と一日気がかりでなりませんでした。
バイクに罪はないのだから。
事故は本人にも相当のダメージになるでしょうけれど、見た人や手助けした人間にも精神的傷害を残す。
心優しいサッサンは、自分のしたことがあれでよかったのか、あの人はどうなったのか、バイクはどうなるのか、と。
もうそれ以上心配してもどうにもならないことに悩まされ、ずっと何か悔やんでいます。
せめて警察の方が言ったように、乗り手の方かご両親からどうなったのか連絡があればよいのですがそれもない。
そうなると、考えたくない最悪のシナリオが浮かんでしまうらしい。
「もしそうなったら立ち直れない・・・」
よしましょう。
私たちはあの時たまたま通りがかったあの場所で、考えうる限り最善は尽くしたのです。
あの人はとにもかくにも生きて下山した。
後日バイクもレッカーで移動したと聞きました。
私たちができることはしたのです。
もしもあの時こうしていたら、と思ってみてもどうにもならない。
そう言う場面が頭の中に蓄積し、私は段々と奥多摩の中で怖いと思う場所が増えていく。
それでも、もしも転んで困っている人がいたら私はきっと立ち止まると思う。
自分にできることなんか僅かでも、誰か立ち止まってくれただけでもきっと心強いと思うから。
今までのそう言った事故の後、必ず直連絡なりTwitterなり奥多摩を再訪した際なりに事後の報告が聞けました。
みな元気になり、またバイクに復活し・・・
それであおっぴも安心いたします。
もしもできることなら・・・
誰かに助けてもらった時は、どんな形でもいい。
後日その人に無事を知らせてください。
そうしたら、助けた人の心の負担はとても軽くなるはずだから。
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